

あっち側とこっち側が同じ側になる瞬間と、その後に。 -その2-。
では、この抽象性が明らかにしているこの演劇の構造を、演劇は素人の私なりに精一杯まとめておこうと思う。 このストーリーにはいくつかの相反、対立するモチーフが登場する。 そもそも主人公は結合性双生児という設定で、姉は優秀な頭脳を持つが容姿は醜く、妹は天使の様な容姿に恵まれながら...


あっち側とこっち側が同じ側になる瞬間と、その後に。
舞台「半神」を観た。 実は私は観劇の経験があまりない。むかし、大学入学で上京したてのころ、当時「つか・こうへい」が飛ぶ鳥落とす勢いで、友達に誘われてインテリミーハーの殿堂・紀伊国屋ホールに「熱海殺人事件」を観に行った。で、その観客と劇団の間のあまりの「お約束」の多さ、内輪ノ...


昨年に引き続き、20万円のワインをいただく。-おまけ-
今回の有料試飲会、高級なワインとは別に、結構貴重で面白い体験ができたので、そのことについても少し。~ 同じ品種のブドウを貴腐させたものと、通常どおりに発酵させワインにしたものの飲み比べだ。同じ品種とはいえ、当然、全然別のものになる。ちなみに、Produced in Japa...


昨年に引き続き、20万円のワインをいただく。
昨年に続き、今年もお世話になってるワイン・ショップで有料試飲会があり、ご招待にあずかった。昨年はヴォーヌ・ロマノ村でロマノ・コンティの畑のすぐ近くで作られたロマノ・サン・ヴィヴァンというワインだったが、今年の目玉は、グラン・エシェゾー2001というワイン。...


エロティック! でも下品じゃない。
去年、14年ぶりにアルバムを発表したMONDO GROSSO、一年を待たずして、ニューアルバムの発表があった。内容は前回の第二部という印象。前作で試みられた、いろいろなゲストにボーカルで参加してもらい、歌詞も日本語というのも前回からの流れ。テーマも前回に引き続き「コントロー...


潔さ、わかりやすさ。
少し前の話になるが、大阪、オリックス劇場でSuchmosを観た。今回、"初サチモス"だ。しかも前から三列目と言う行幸に恵まれた。 若いのに、よく勉強してる。音作りが洗練されている。今一番オシャレでイケてるアーティストアンケートとったら、いいとこ行くだろう。一番かも知れない。...


群馬県立近代美術館 再訪
今を去ること40年近く前、この建物を訪れた。建築を専攻する大学生だった私は、山のように出される課題に、毎日、クロッキー帳を片手にエスキスに明け暮れていた。当然、ヌケのいいアイディアが出たとき、設計の課題はあっさりとまとまり、先生方のの評価も高い。しかし、天使がいつも降りて来...


リバーズ・エッジ 再読
岡崎京子の”リバーズエッジ”が映画化された。 実は、この”リバーズ・エッジ”、岡崎京子好きのわたしが二十年以上前の初読で違和感を覚え、現在まで引っかかり続けている作品なのだ。そもそも岡崎京子は、シリアスで深い意味をもった内容を、あくまで軽く、コメディタッチに昇華するタイプの...


意外BREAK・追記-白石の橋本ロス。
昨年のレコード大賞受賞がきっかけで、乃木坂の過去の楽曲を良く聴くようになった。 ~ AKB同様、同じ歌詞を、ワンコーラス、ハモりなしの同じメロディーをほぼ全員で歌うというスタイルが主だが、この「意外BREAK」は例外的・・・と、前回書いた。懐かしいバブリーなカンジとも。で、...


今年の春のヘビーローテーションは。
毎年、ちょっと春めいてくると、自然に聴いていたい曲が現れる。去年は荒井由実「ベルベットイースター」その前はゲスの「私以外私じゃないの」だった。で、今年はというと、わが関西・神戸が誇る平成生まれの音楽プロデューサー、トラックメーカー、tofubeatsの「ふめつのこころ」だ。...