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 建築デザイン

これらは、わたしが大学時代にデザインした建築たちです。
極めて個人的な世界ですが、このある種熱狂的な建築の勉強のプロセスを経て、最終的に私は広告の世界へと傾斜していきました。
 
 
 母校・早稲田の建築学科というところは、こと建築デザインの教育に関して厳しい指導があり、また、1学年180名という学生数がその競争に拍車をかける。
 学生たちの多くは、入学するとほぼ先輩の設計課題の手伝いに駆り出され、そこで製図や模型づくりの基本的な作法を取得する。
そして、二年、三年と進級すると、同じく後輩に手伝わせながら、先生の出題に対して連日徹夜しながら力のこもった案を提出、その評価に一喜一憂する。
 
 今思うと現実の仕事と違い、予算や工程・施工技術・適応法規・近隣調整等などの制約があるでなし、100パーセント自分の作りたい物を自由に作ってよくて、その純粋な建築的構想力だけを日本建築学会賞受賞者級のベテランの教授陣に指導・評価してもらえるわけだから、ふつうの社会ではありえない恵まれた環境で、のびのびとやりたいことをしてその環境を享受し楽しめればいいのだが、その時はとにかく必死だった。
 
 あらためて当時の製図を見ると、厳しかったけど今では考えられないくらい自由に考え、表現していた。わたしが最も必死に、しかし、自由に振る舞っていた時代。
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