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■photo 風 景

風景は、カメラを持つと最初に撮り始めるテーマだが、最近、意外と撮るのがむつかしいと思い始めた。

 

人間の眼というのはふだんから選別的にものを視ており、視たそのままを撮っても、

何を撮りたかったのか良くわからない散漫な写真になってしまいがちなのである。

ちょうど、ふだん何の不自由なく会話が聞き取れている会議やインタビューをICレコーダーなんかで録音してみると、

周辺のいろいろな音を拾っているのに驚くのに似ている。

 

耳は無意識に音を選別して聴いている。     眼もそうだ。

だから、絞り解放のボケを駆使したり、構図を考えたりして、

極力フォーカスポイントを絞り込んで写真を撮るよう意識する様になる。

 

が、その一方意識せずとも、ぼんやりとした空気感みたいなものが撮れてしまうことがある。

けっこう「しめた!」と思うが、この違いは何なんだろうか??

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