ARCHITECTURE AS FICTIONARITY

(卒業設計)

卒業論文も提出して、いよいよ卒業設計に。

 

これまでの成績、「A」(いわゆる「秀」)と「B」(いわゆる「優」)の合計が49コ。はからずも、この卒業設計でAかBをとればジャスト50コで「優秀」の美を飾れる、という状態になっていた。

年末に山崎パンの工場でクリスマスケーキを作るアルバイトを集中的にこなし、卒業設計用の費用も貯めた。年が明けていよいよわたしの大学生活のラストスパート。

 

指導の教授はいたってわたしの考えを肯定的に評価してくださる方。「大衆消費社会では、建築家の創作行為が、作品としてでなく商品として流通・消費されてしまう。」という極めて抽象的なテーマを表現する卒業設計にしたい、という、今思えばムチャクチャなことを言っていたと思うのだが、教授からは「空中楼閣みたいにしたら、いいんじゃ無いか」という、デザインについて極めて貴重なアドバイスをいただいた。ナルホド! 先生にはいまだに感謝している。

 

鉄骨フレームで浮遊する人工地盤の上に、純粋幾何学形態がランダムに転がっているというアイディアはここから生まれている。

 

想定敷地は、「白い紙の上。」という設計趣旨説明がカッコつけてる。

 

我らが先輩、古谷現早稲田大学建築学科教授が「卒業設計で、ちゃんと自分の思いを『排泄』しとかないとダメ。」とおっしゃってるが、「排泄」出来たと思う。実際力んでて恥ずかしいし。

 

先生方の評価は分かれ、結局「C(良)」という評価に。こうして、わたしは最終卒業成績は優と秀の合計が49個という寸止め状態で、最終確定。

 

ただ卒業後、成績上位者にまじって「近代建築」という雑誌に学校代表で紹介された。

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