高校生になって、油絵を始めた。で、当時詳しく知ってるわけでも無いのに、画集を買ってきて「ええナ~」とお手本にしていたのが、マネ。

 

それまでやってた水彩画では考えられないシャープでエッジの効いたペイントナイフのタッチ(特に右目周辺の光や髪の毛の表現が素晴らしい。)、彼独特の深い「黒」、あと、印象派と言えば「風景と光」をテーマにしたモノが多いが、彼が描いたのが「パリの都市生活」というのもオシャレでクール。

 

黒い帽子のベルト・モリゾ

 

パリのオルセー美術館に所蔵されている。30代はじめにパリに出張出来るという僥倖に恵まれ、「よっしゃ、観に行ったるデ~!!」と、勢い込んで乗り込んだが、前日食った生ガキが良くなかった。予定してた予備日、結局その日ホテルから一歩も出られず、初対面は果たせなかった。が、50才になってから、立て続けに二度の来日。特に三菱一号館美術館のこけら落としの美術展では、その小さい展示室とあいまっって、ものすごく近くで見る事が出来た。で、50才になって本物を観て感じた事があったのです ~ モデルのモリゾさん、マネ先生に恋してたのでは無いかと。

 

その目が「先生、わたしのことどう思ってるの??」と、言ってるように感じたのです。高校時代にはとても解らなかった事ですが。見つめ合う画家とモデル、その思い、関係、そして、距離をまるごと写し取っている様に思えました。(実際はどうなのか、良くわかりませんが。)でも、何も起こらず、この絵が100年の時間を超えてその関係性だけを純粋に保存しているとしたら、これぞ「寸止め」。マネ先生、とってもオシャレな大人です。スゴイ!!

 

高校時代によくこの絵と出会ってました。そして、大人になって、よく実物を見る機会に恵まれました。こういうのを"奇跡"と言うのかも知れません。

 

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December 28, 2019

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