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YAMASHITA SAMARKAND PROJECT 

四年生最初の課題は、三人でチームを組んで共同設計する課題。都内に自由に敷地を想定して地域開発の計画を立ててみなさい、というもの。

 

デザインを一度否定してみようと思った。

 

建築家の創作テーマというものが、社会からどれほど必要とされているのか良くわからなくなっていた。

 

オリジナルなデザインを捨てて、ある地域の建築様式をそのままコピーして、街をつくってしまう。一からの創作よりも街の商品イメージは明確になる。そういうやりかたは出来ないか。

 

東京の世田谷線に山下という街があり、当時、世田谷にもかかわらず雑木林が多く残されていた。とりたててイメージのないこのエリアに、ある日突然イスラム様式の豪華絢爛な街が出現する。面白いじゃないか。当時ディズニーランドもオープンしておらす、今から思えば、この後「テーマパーク」という様式でひとくくりにされていく開発方法である。

 

審査する先生方の評価は分裂した。望むところ。

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