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劇 場

OFFICEの設計はかなり印象的だった模様で、今だに大学の同期とメシを食うとその時の話が出ることがある。(実は成績上位者発表の日、国立劇場のバックヤードが見学できるという機会に恵まれ、学校をサボってそちらに行っていたため、自分が成績上位者として紹介されたことは後から知ったのだった。なので、教室で自分の図面がスライドで投射されたときの周囲の反応を知らないのである。)

 

ただ、デザインセンスというよりはギミックが大きかったという反省があった。

 

周りにそう思われてもシャクなので、単純にセンスのいい造形で設計してみようというのがこの劇場という設計課題への取り組みスタンスだった。

 

劇場・演劇資料館・学生のコミュニケーションスペース、という三つの機能を早稲田デザイン伝統の軸線指向で明快に整理。安藤忠雄的なストイックな造形を鉛筆ドローイングでプレゼンボード化した。オレは正統なデザインもチャンと出来るぞ! と主張しておきたかった。

 

実際、美術館・小学館・オフィス・劇場と来て、デザイン的にはこの劇場が一番気に入っている。

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