昨年に引き続き、20万円のワインをいただく。-おまけ-
今回の有料試飲会、高級なワインとは別に、結構貴重で面白い体験ができたので、そのことについても少し。~ 同じ品種のブドウを貴腐させたものと、通常どおりに発酵させワインにしたものの飲み比べだ。同じ品種とはいえ、当然、全然別のものになる。ちなみに、Produced in Japan・ 山梨・登美ヶ丘 製。
登美ノーブル・ド・オール2006 ~ ご存知の方も多いと思うが、「貴腐」とは、ツルにブドウを付けたまま、貴腐菌という菌により発酵させ、レーズンのような状態にまでして、それをワイン化したもの。単なる腐敗と背中合わせで、作れる気候的・立地的条件が厳しく、また、作れたとしても大変な手間がかかるらしい。 ~ 発酵が進みながらレーズンの様に水分が抜けていくため、糖度が高くなり、また、ブドウの一粒一つぶが乾いて小さくなるため、ボトル一本分作るには、沢山のブドウが必要になる。
一応白ワインという扱いだが、濃い小麦色している。ハチミツを思い出す外見だが、本当にハチミツの様な色でハチミツの様な香りが
する。トロっとしていて、粘度も高い。手間がかかり、生産量も少ないので、値段も高い。
味はアンズ的な甘さ。キリっと冷やしても、常温でトロリとした感じで飲んでもいいカンジ。
次は、同じブドウを使った白ワイン、リースリング・イタリコ2016。
御覧の様に水の様な透明度。正直、香りの良さは良くわからなかったが、見た目通り、爽やかな酸味と甘みのあるワイン。甘さは共通しているものの、ノーブル・ド・オールの濃厚さの対極。
個人的にリースリングという品種には、甘くてわかりやすいシャルドネなどとは違い、なんかネギっぽい辛さのイメージがあったのだが、今回の二本はまた印象が違った。ワインの奥深さ、おそるべし。