20万円のワインをいただく-1
今年になって、ワインを勉強中。
はじめは甘いワインを単純においしがっていたが、最近では渋さや酸っぱさもおいしさのうち、と思えるようになり、安くてもおいしいチリワインの銘柄も少しわかってきながら、でも、たまに5,000円くらいのブルゴーニュのピノ・ノワールとかを飲むと、心底「すっごく、おいしい!」と感じられる位になってきた。
ワインの味がちょっとわかる様になるわたしなりの方法は、まず、安いのでいいから自分がおいしいと思うワインかを見つけ、飲み続け、で、たまにちょっと高めのフランスワイン、で、また自分の好きな安いワイン・・・というのを繰り返すと、その差がわかってきます。舌を進化させるには比較試飲が大事。逆にがんばって高いのばっかり飲んでても、わりと良さがわかりません。(ちなみに、わたしはこれで自分にとっての「うまい」は「あまい」であったと言うことに今更ながら気がついた。昔から赤ワインだろうが冷やしたのが好きだったのは、この嗜好のせいだった。温かい紅茶が冷めると甘くなると言う経験を子供の時にした人は多いと思うが、適度な低温は飲み物を甘くする。)
昨年、会社のそばのワインショップに通い出して、最初は店員さんのおすすめなんかを買って帰り漫然と飲んでたのだが、本数こなすにつれ、記録つけて意識的に味わって勉強しないともったいない、と、思い始め、今では、飲む前にボトルやラベルや、また、グラスにそそいで色やら濁り具合やらを写真に撮り、飲んだときの温度とともに、香りやら、味やら、後の引き具合やらをノートにつけている。さらに同じ銘柄のワインを、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、ピノ・ノワール、とか原料のブドウの品種別に飲んでみたり、また、わざと飲みきらずに、開けてから一日 二日 置いておいてまた飲み、更にそのときの印象を一覧表にまとめてみたりして、舌を鍛え中である。ちなみに安いワインでも、わざと開けてから一日置く、ないし置けないときはポアラーで空気と混ぜてあげると、香りが華やかになって見違える様になるという経験をよくする。~ 長い旅して私のうちにたどり着いたのだ、どうせ飲むならおいしく飲んであげないとワインがかわいそうである。
で、そんな中、ふだんからいろいろご教授いただいているそのお店で、有料試飲会をする、20万円のワインを開ける、会費制で限定20名募集中、というご案内をいただき、レベルの高い愛好家が集まる会だろうが、滅多に無い機会だしちょっと気後れしながらも参加させていただくことにした。~ 来週に続く。