J-POP in the '80s⑦:松原みき~真夜中のドア

June 18, 2016

 

1979年に大学進学のために上京、時を同じくして、同い年で、関西の、それも私と同じ阪和線沿線から、存在感あふれる女性シンガーがデビューした。~ 松原みき。

 

歌手になるため単身上京、六本木のPIT INNでジャズピアニスト世良譲のステージに飛び入りして歌い、それが絶賛され、デビューのチャンスをつかんだ。世は、ゴダイゴ・ツイスト・原田真二・チャー・庄野真代・渡辺真知子・八神純子といった、シンガーソングライターといわれる才能あふれる若者が続々デビューし、彼らの音楽は、"ニューミュージック"と言われていた。 「何がニューやら、ニューミュージック。」という意見も巷に多かったが、それまでのフォークソングに代表される若者の音楽は、どこかイデオロギーの匂いがし、フォークギターでファンも演奏できて、歌え、共感できることを前提にしたマーケティングが背景にあったように思う。そういった世界から自由に、生活感の無いドラマや映画の様に、純粋にカッコいい世界観をもった音楽が登場し始めていた。

 

16ビートを感じさせるリズムとカッティングギター、ちょっとJazzyな編曲と間奏のサックス、オシャレで切ない歌詞。そんな都会的なデビュー曲を引っさげた女性が、なんとあのわたしがお世話になっていた阪和線の岸和田出身、歌が上手で、カワイイ、しかも、自分と同い年で東京で頑張ってるとなると、同じく上京したてて期待と不安のないまぜ状態のわたしとしては、もう、応援するしかないでしょう。彼女のデビューシングル「真夜中のドア」は、いまだにわたしのカラオケの持ち歌です。若いのに分かってる感満載の、ベテランのたのもしさを感じさせる、関西の女性でした。

残念ながら、2004年、44才のときにガンに侵されお亡くなりになりました。彼女の治療にあたっていた方のお話をたたまたま記事で読みましたが、最後まで明るい方だったとのことです。 ~ "真夜中のドアをたたき こころに穴があいた あの季節がいま目の前 淋しさまぎらわして 置いたレーコードの針 同じメロディ繰り返していた" ~ 今はもうこの世にいない彼女の歌・声を聴くと、80年代が始まる直前の、もう戻ることのない時代の気分がよみがえる。

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