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ICE というバンド

1996年の10月30日、18年過ごした東京を離れることになった。去るにあたり自分で企画した送別パーティには、多くの方々が集まってくださった。で、そのパーティの最後の音楽に使わせてもらったのがこの曲。ICEの"BABY,MAYBE"。 ~ 小室哲哉一色の90年代のJ-popシーンにおいて、渋谷系と言われた一群のバンドたちがいた。ICEはその中でも特にわたしの思い入れの強かったバンドだった。

渋谷のHMVで、ピンポイントに異常な売り上げを記録していたバンド。ネット時代になる前、特定の街で特定のバンドが流行るということが、まだあり得た。

宮内和之のホットなギターに、国岡真由美のクールな歌声。 独身時代、今のカミさんとライブハウスに聴きに行っていた。 

今聴いても、 いい歌です。チャンとロックしていながら、エレガントで都会的。特に夜が似合う。

ちょうどバブル後で、会社は青息吐息だったと思うが、個人的には仕事量に余裕ができて一つひとつの仕事がのびのびと丁寧に出来て、納得できる日々を送っていた。プライベートでも充実していた。 ~ 経済的には閉塞感をもって語られがちな90年代だが、音楽的にはものすごく活性化していた時代で、私個人の生活も充実していた。夜、ICEを聴きながら、愛車のホンダ ワンダーシビックで首都高を走ると快感でした。~ しかし、宮内さんが若くして夭折。彼のギターを聴く事はもうできません。 秋深まる11月、取り戻せない時代を思い出すとちょっとセンチメンタルになる一曲です。

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