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和歌山大学教育学部付属小学校

自分の卒業した小学校を敷地に、生徒数も同規模を前提として設計せよという課題。

 

母校の敷地は、和歌山城そばの「奥山」と言われる山を背景にした南西向き傾斜面である。国立の教育機関でもあるため、僻地教育を前提とした複式学級での教育が行われていたりもする。和歌山大学が隣接していることもあり、街中にありながらエアポケットの様に緑が多く、生徒数の割には敷地面積も広い静かな環境である。

 

シンプルなガラスのボックスに、六つのコンクリートボックスが貫入しているという早稲田建築の王道「軸線指向デザイン」に初トライした。

 

斜面に張り付く様に設置されたガラス屋根のパブリックスペースと、段々に配置された各学年の校舎。階段状のパブリックスペースは、さぞや楽しい空間になるだろうと夢想しながら図面化した。

 

抜けのいいアイディアは、大学院生による事前エスキスチェックでも好評だったと思うが、最終的な評価は意外と普通だった。

 

これも美術館のとき同様、構造的なコンセプトをもっと強調できるシャープなプレゼンボードにすべきだったかな。特に、模型のガラス屋根の表現は大味。

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